Contents
ONE ETF高配当日本株(1494)とは
ONE ETF高配当日本株は、S&P/JPX 配当貴族指数に連動する投資成果をめざして運用している、アセットマネジメントOne株式会社が販売しているETFです。個別株の投資もずっとやってきましたが、やはり変動が大きくて難しいと感じていたので、リスク分散を図ろうと思い投資してみました。ただ、比率としてはかなり少なく、6口の保有となっています。zaiに少しだけ紹介されていたのが知ったきっかけです。特徴としては、S&P/JPX 配当貴族指数に連動する投資成果をめざして運用している点でしょう。
S&P/JPX 配当貴族指数とは
S&P/JPX 配当貴族指数は、東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄の中から時価総額や流動性の基準に適合した銘柄のうち、10年以上増配または配当を維持といった配当についての基準を満たした銘柄を選定し、配当利回り加重平均で算出される株価指数です。本指数はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスと日本取引所グループ及び東京証券取引所が共同開発し、2006年7月31日を基準値100として算出・公表している指数です。
配当利回りはそれほど高くないですが、長期的に増配または減配しない銘柄を選定しているようです。高配当銘柄もいいですが、長期的に増配している銘柄は株価も成長しやすいだろうという考えから、試しに投資してみました。
指数の構築プロセス
指数の構築プロセスの一部がHPに掲載されていました。1銘柄あたり5%を上限とし、毎年7月にリバランスをするようです。
分配金の推移
分配金は増減がありながら少しずつ増加しています。ただ、年数が少ないのでこれからどうなるかはわからないですね。特にコロナショックを受けてから今期の配当を未定にする企業が多いので、分配金が増加する可能性は低い気がします。
2019年の分配金実績から現在の基準価格を元にした利回りは3.5%です。他の日本株高配当ETFの中では利回りは低めです。高配当に特化しているわけではなく、10年以上増配または配当維持という観点を重視した上での基準だからでしょう。連続増配または配当維持という基準は少し安心感はありますが、今のような未曾有の状況ではどの企業も配当維持は難しい可能性があります。ロイヤルダッチシェルも減配しましたしね。
決算月は4、10月です。ですので分配金は5月、11月に支払われます。信託報酬は0.28%です。iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETFは0.19%、(NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETFは0.28%ですので、他の日本株高配当ETFと若干高め~同等なコストかと思います。
組入上位銘柄
NO | 銘柄 | 組入比率(%) |
1 | 日本たばこ産業 | 3.64% |
2 | NTTドコモ | 3.60% |
3 | ローソン | 3.57% |
4 | KDDI | 2.84% |
5 | ダイワボウホールディングス | 2.79% |
6 | ニチアス | 2.76% |
7 | Zホールディングス | 2.48% |
8 | 日本電信電話 | 2.38% |
9 | ケーズホールディングス | 2.37% |
10 | 科研製薬 | 2.24% |
組入上位銘柄は2020年4月30日時点で上グラフのような構成です。高配当で有名なJTやNTTドコモ、KDDIが顔を見せています。NTTドコモは確かに減配リスクはまだ低いほうでしょうか。JTは今後はわかりませんね。JTとNTTドコモは買ってみようか迷っていたので、このETFを買えば一応投資はできていることになるので、まあいいかなという感じです。
業種別組入比率
銀行業が14.9%、化学10.3%です。化学は三菱ケミカルのように減配する銘柄があるやもしれません。銀行業は成長が見込みづらいので、あまり好ましくありませんね。
まとめ
配当利回り的にはそこまで魅力的ではないように思います。業種別組入比率を見ても、リスクは低くない印象です。また、出来高が非常に少ないんですよね。直近1か月の平均出来高は44.2です。売りたくても大量には売れない可能性があるので、試し買い程度に留めておくのがいい気がします。少額から投資してみて、結果は時々報告してみたいと思います。
最近のコメント